サクッと飛び☆降りやってみた!
表題の通りの話です。
7月上旬、私は飛び降り自殺をしました。
見ての通り、残念ながら完遂には至らず、骨盤周辺を複雑骨折して、現在急性期病院に入院中です。
こんな感じで手術も行いました。
日頃の行いが悪く、自傷行為で瀉血ばかりしていたので貧血で何度も輸血を繰り返されましたがなんやかんやで(後日談として後でまとめます)何とかなりました。
今日は飛び降りをした当日のことを語ってみたいと思います。
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初夏、私は死にたい気持ちでいっぱいでした。
結婚を約束していた恋人が、同棲中の部屋からすっかり姿を消し、行方をくらませてから2日程、私は抜け殻のようになっていました。
食事も摂らず、ろくに睡眠もできず、ただベッドにうずくまって彼の帰りを待っていました。
なぜか、もう二度と会えないような気がしていました。私のそんな予感はいつも当たるのだということを両親が亡くなったときに気付いていて、だから私は、死ぬことにしました。
彼はきっとどこかで自殺してしまったのだと思ったのです。だから後を追おうと。
もし彼が死んでなかったとしても、彼がいなくなった世界には生きる価値がないと思っていたし、彼に私の死が伝われば、彼はきっとなにか思うところがあるだろうと。そうあってくれという思いで自殺を決めました。
一度決めてしまえば頭は驚くほど早く回り、私はとても冷静に判断を下せました。
私は部屋のベランダから飛び降りることにしました。なぜならその部屋は3階だったからです。私にとってはそれは思い出の数字でした。私の父は、3階のベランダから飛び降り、自殺を完遂させたのです。
父の死因は出血多量でした。骨盤を骨折し、動脈を傷つけそこから大量の血が噴き出したそうです。
私は確実に死ぬためのプランを練りました。
まず初めに私がよくやる自傷行為、瀉血で大量に血を出しておき、失血死しやすい状況を作り、ベランダから骨盤を骨折出来るよう横向きに飛び降りる。
こうすれば、上手く行けば父とおなじ失血死で、もしくは肋骨を強打し折れた骨が内蔵を傷付け死に至るであろうと考えました。
HDDを破壊し、スマホにロックをかけ、1L程の血を抜き、足元がおぼつき視界が歪み吐き気がする中、私はベランダに出て柵によじ登り、作業的に横になりました。
あぁ、これが人生最後の〇〇か…と思いながら全ての行動をしたのに、不思議となんの感情も生まれませんでした。
ただ機械的に、業務的に、最後は死なねばならないとまで思いながら行動していたので、飛び降りる時もとてもスムーズでした。
ドンッ!!という衝撃があって、次の瞬間、私は目を見開きました。
思いのほか痛くありませんでした。
それもそのはず、飛び降りた先には、私の住む施設の職員がいたのです。意図的に助けたのだということに気づくまでにそう時間はかかりませんでした。
私はぽけーっとした頭でなんとか考えをめぐらせました。
自分は今、施設職員に抱き抱えるようにして受け止められていて、頭と胸、腹は守られていること、痛みはそんなにないが骨盤はおそらく損傷していること、施設職員の大きな声で救急車をよばれたこと、そしておそらく―――私は死ねなかったのだということ。
そこまで理解して初めて、涙が出てきました。
死ねなかったんだ、死ねなかったんだ私。
悔しくて、悲しくて、自分が情けなくて。さっきまでの冷静な頭はどこへいったのか、いきなり色々な感情が涙と一緒にこみあげてきて、それがまた悔しくて。
悔しいから痛みで泣いているということにした私を乗せた救急車が病院についてからは目まぐるしいスピードで状況が変化していって、私はそれについていくのがやっとでした。
まず骨盤が半壊していること。右足の骨が骨盤内部に侵入していること。手術をするがまた歩けるようになる保証は出来ないということ。とりあえず動脈が傷つき血がドバドバ出ているからそれを何とかするということ。入院生活は長くなること。
を告げられ、いろんな同意書にサインをして……飛び降り当日のことで覚えているのはそこまでです。
とにかく痛みが強く(骨盤は骨折の痛みが強い部位だそうです)、おそらく頭の中で「嫌な記憶」として早々に処理されてしまったのだと思います。
意識はハッキリしていたのに記憶が曖昧です。
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このように飛び降りて現在2度の手術を終え、3度目を9日に控えている状態です。
「死にたい」気持ちはというと、ある程度収まりはしたものの、一切消えていません。
次はもっと高いところから飛び降りようかなと考えているくらいです。
入院中に、彼の遺体が発見されました。
やはりそうか、という気持ちと共に、私は実際に遺体となった彼を見ていないので、「本当は生きているんじゃないか」という気持ちが混在して、現実を受け止めきれていません。
それを受け止めきれた時に私はどうなるのか、皆目検討もつきませんが、私はこれからも近況を発信していくので、その皆目検討もつかなさをどうぞ面白がってください。
それが私に出来る全力のエンターテインメントです。